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子宮頸がんってどんながん?

子宮頸がんってどんながん?

2023-04-08 Uncategorized

子宮頸がんとは

子宮頸がんとは、子宮の入り口に位置する子宮頸部に発生する女性特有のがんのことです。

原因の90%以上は*ヒトパピローマウイルス(HPV)感染で発生すると言われており、主には性行為で感染します。感染初期は自覚症状がない場合が多く、自身の免疫機能により2〜3年のうちに自然に消えていきます。ただし、中にはウイルスが消えずに感染が持続してしまう場合があり、残ったウイルスが長い時間をかけ、細胞に異常を起こして(異形成)進行していくと子宮頸がんを発症します。

日本では毎年約11,000人もの女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人が亡くなっています。 近年、子宮頸がんを発症する女性は20〜40代の若い年齢層が増加傾向にあり、40代での発症が最も多くなっています。 また、30代までの女性で、年間約1,000人が治療のために子宮を失い、妊娠ができなくなっています。

※ヒトパピローマウイルス(HPV)についてはこちらもご参照下さい。

予防するには

子宮頸がんは、がん化する前の細胞の異形成(前がん病変)の段階が長く、初期段階では症状がない場合が多いため、定期的な検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。 がんの発生部位が、膣に近い部分の場合は発見されやすいですが、子宮頸部の奥の部分にできると発見が難しいこともあり、異常を感じていなくても、定期的な子宮頸がん検診を実施し早期発見が重要とされています。検診方法には、細胞診やHPV検査があります。

また、子宮頸がんの予防には、HPVワクチン接種が有効な方法とされています。 HPVワクチンは子宮頸がんの原因の50~70%を予防できるとされており、世界保健機関(WHO)も接種を推奨しています。2020年11月時点で110カ国で公的な接種が行われ、カナダやイギリス、オーストラリアなどの接種率は約8割となっています。 現在日本でも対象者へ公費による無料接種が設けられています。詳しくはこちらをご確認ください。

子宮頸がんについてはこちら、子宮頸がん検診についてはこちらもご参照ください。

参考資料

厚生労働省ホームページ 〜HPVワクチンについて知ってください 子宮頸がん予防の最前線〜https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202205_00001.html

公益社団法人 日本産科婦人科学会ホームページ 〜子宮頸がん〜 https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=10

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