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2価、4価、9価と3種類のHPVワクチン。同じワクチンしか受けられない?

2価、4価、9価と3種類のHPVワクチン。同じワクチンしか受けられない?

2023-04-15 Uncategorized

ワクチンの交互接種

複数回接種が必要なワクチンにおいて、2回目以降に異なる種類のワクチンを使用することを「交互接種」といいます。 交互接種は、同じ種類のワクチンが入手困難な場合などに、副反応などのリスクを十分考慮した上で行われることがあります。

HPVワクチンの種類と定期接種について

HPVワクチンには、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の全3種類があります。このうち、今まで定期接種として無料で接種できるワクチンは、2価ワクチンと4価ワクチンの2種類でしたが、2023年4月から、定期接種対象者(12歳から16歳の女子)、および、*キャッチアップ接種対象者(17歳から26歳女性)に対して、HPV9価ワクチンも公費負担で接種可能となりました。

HPVワクチンの種類についてはこちらをご参照下さい。

HPV4価ワクチン接種後、9価ワクチン接種できる?

HPVワクチンは間隔をあけて計3回接種します。スケジュールは下記の通りです。

これまでは、3回すべて同じワクチンを接種する必要がありました。しかし、2023年度からはHPV2価ワクチン・4価ワクチンを接種後、HPV9価ワクチンに切り替える、交互接種が認められます。(厚生労働省は原則として同じ種類のワクチンを接種することを勧めていますが、医師と相談のうえで途中から9価ワクチンに変更し残りの接種を完了することも可能です。だたし、2価ワクチン・4価ワクチンを接種した後に9価ワクチンを接種することに対する効果やリスクについての科学的知見は限定されています。)接種可能な年齢に達したら医師と接種のスケジュールを相談し、早めに接種することをお勧めします。1・2回目の接種が済んでいる方は、接種済のHPVワクチンの種類と時期を母子健康手帳や予防接種済証等で確認しましょう。

なお、規定の回数分、HPV2価ワクチン・4価ワクチンを終了している方については、世界保健機関や米国疾病予防管理センターでは、9価ワクチンの追加接種を推奨していません。

※キャッチアップ接種とは、1997年4月2日生まれ~2007年4月1日生まれの女性で、これまでにHPVワクチンの接種を規定回数(計3回)接種していない方を対象に実施する予防接種のことです。2025年3月末まで公費負担で接種できます。2006年・2007年度生まれの方は、通常の接種対象の年齢である小学校6年から高校1年を超えても、2025年3月末まで接種できます。

HPVワクチンについてはこちらもご覧ください。
※ゼロマチクリニック天神では現在、同じ種類のHPVワクチン接種のみ実施しております。

参考資料

厚生労働省HP〜9価HPVワクチン(シルガード9)について〜 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_9-valentHPVvaccine.html

公益社団法人 日本産科婦人科学会HP
〜子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために〜
https://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4

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