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「失敗した!」望まない妊娠からあなたを助けるアフターピル

「失敗した!」望まない妊娠からあなたを助けるアフターピル

2021-04-07 Uncategorized

避妊失敗したかも!?と思ったら、、、

月経のある、あらゆる女性には、妊娠の機会があります。その中には望まない妊娠が含まれることもあります。望まない妊娠が起こる場合には、さまざまな事情があります。無防備なセックスもあれば、用心していても避妊に失敗することがありえます。また、望んでいない、あるいは合意していないセックスによって妊娠の可能性が生じることもあります。

望まない妊娠から、あなたを守ってくれるのが、モーニングアフターピル、あるいはアフターピルと呼ばれる錠剤です。

アフターピルは、3日間72時間有効です。ただし、大事なことは、服用が早ければ早いほど効果が高いということです。逆に言えば、服用が遅れれば遅れるほど、効果が低くなります。有効期限を過ぎると、望まない妊娠の危険性はグンと上がります。ですから、あれこれ悩まず、とにかくアフターピルを処方してもらい、一刻も早く服用することが重要です。

大事なことなので、繰り返します。望まないのに妊娠してしまうかも知れないと思ったら、まずは行動すること。お近くのアフターピルを処方してくれるクリニックを見つけて受診しましょう。

ドクターはあなたの味方です。未成年の女性も、どうか悩まずに

早く受診を、と言われてもなかなか気が進まない、という人もいらっしゃるでしょう。誰にも言いにくいといった事情がある場合はなおさらそうですよね。例えばあなたが中学生や高校生なら、ついつい悩んだり、迷ったりしてしまうことでしょう。

本来的には、社会全体がもっとこの問題に関心を持ち、女性だけが悩まずに済む環境を整えることが理想です。いや、必要なことです。学校教育の場で取り上げることも大いに助けになるでしょうし、みんながSNSなどを通じて議論してもいい。

ところで、アフターピルの相談を受けたドクターは、あなたの個人的な事情や背景がどんなものであれ、あなたを目の前にして「望まない妊娠から受診者を守る」という職業上の意識で接しています。そして、あなたの課題をアフターピルの処方という形で解決をします。それが出来るのは、現時点ではドクターのみです。ドクターは必要上、あれこれ問診をしますが、それもあなたを思ってのこと。恥ずかしいかも知れないけど、勇気を持って受診してください。

アフターピルってどんなもの? 費用は?

アフターピルは、日本では医師の診察を受け、医師や薬剤師から薬の説明を受けてからでないと購入することが出来ない「医療用医薬品」に分類されています。

アフターピルは、セックスをしてから72時間以内に服用することで全体としては85%の確率で効果(妊娠しないで済む)が発揮されますが、先にも述べたとおり、早ければ早いほど効果が高いのです。24時間以内では95%、25~48時間では85%ですが、48~72時間では58%に低下するというデータがあります。

アフターピルは、卵巣から排出されるプロゲステロンを人工合成したレボノルゲストレルと呼ばれる成分を含んでいます。このレボノルゲストレルには、排卵を止めたり遅らせたりする作用があるため、妊娠を妨げる効果を発揮します。同一月内に複数回服用することもできます。

日本で承認され、処方されているアフターピルは、ノルレボ錠(あすか製薬)ですが、レボノルゲストレル「F」(富士薬品)というジェネリック薬品もあります。

アフターピルは禁忌を避ければ、人命を脅かす危険のない安全な薬です。けれども、どんな医薬品でもそうですが、副作用があります。アフターピルの副作用は、頭痛、お腹の痛み、次の生理の変化(遅れたり、早くなったり、痛みが強くなる)が代表的で、人によってその程度もさまざまです。

アフターピルは保険適用されず、自由診療の対象となります、つまり10割(全額)が受診者負担となります(ゼロマチクリニック天神では費用は12,000円(税込)で処方しています)。ただし、性暴力の被害を警察に届けた場合やワンストップ支援センター交付金という公的な仕組みを利用すると、診療費の補助が行われます。

「ワンストップ支援センター交付金」:ワンストップ支援センターおよびその医療施設に対して、警察への通報がなくても内閣府と都道府県からの予算で、診療費の支援を行う事業です。

自治体やワンストップ支援センターによっても対応は異なりますが、警察を介さない診療や性感染症検査などの診察費、カウンセリングにも公費が負担されることがあります。

なお、医師によっては、薬の転売・乱用などを防ぐ目的で、眼前で服用することを義務づけている場合があります(必須というわけではありません)。また、処方ができるのは、産婦人科に限りません。内科などの他の診療科を受診して処方してもらうこともできます。

アフターピルを飲んではいけない条件(禁忌)、併用には注意が必要な薬や食品

アフターピルを飲んではいけない条件(医学では禁忌と呼ばれます)は、次の3つのどれかに当てはまる人です。

  1. 過去にアフターピルを飲んで、アレルギー反応を起こしたことがある
  2. 妊娠している
  3. 重篤な肝機能障害がある

なお、母乳で育児をしている人であっても、アフターピルの服用は可能です。

一方で、効果を弱めてしまうため、併用に注意が必要な薬は、以下の通りです。

CYP3A4誘導体:リファンピシン、フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン、エファビレンツ、フォスフェニトイン、ネビラピン、オクスカルバゼピン、プリミドン、リファブチン、セント・ジョーンズ・ワート

詳しくは、医師や薬剤師などにご相談ください。

オンラインでも処方可能なアフターピル。ですが…

アフターピルは、オンラインでも処方することは可能です。けれども、72時間という時間で、しかも処方箋を郵送し、それを受け取ってから薬局に行くとなると、24時間以内に服用することが実際問題として出来なくなるため、近所のクリニックを利用できる方は、できる限りそちらを利用しましょう。

オンライン診療をしている場合、国内未承認の120時間有効とされるアフターピルを処方する場合もあります。(手続きを踏めば、違法にはなりません)

アフターピルはあくまで緊急避妊薬。お気楽な考え方は禁物

アフターピルは、望まない妊娠の可能性がある女性を守る、最も効果の高い手段の1つです。けれども、アフターピルは100%妊娠を回避できるわけではありません。避妊を希望する場合は、より確実な避妊法を選択することも大事です。

アフターピルには副作用があり、人によっては煩わしいものとなることがあります。このことは男性も女性の体をいたわるという観点から、強く認識しておく必要があります。

ゼロマチクリニック天神は、西鉄福岡(天神)駅直結の徒歩0分。アフターピルの処方もしています。いつでもご相談いただければと思います。

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