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膀胱炎

概要

膀胱炎は主に大腸菌などの細菌が尿道口から侵入し、膀胱内の粘膜に炎症を起こすことで発病します。女性に多く見られ、泌尿器の病気の中でも身近なものであるいわれています。放置すると腎盂腎炎(じんうじんえん)と呼ばれる病気を引き起こしたり、非常に稀ですが命に関わることもあります。

原因

膀胱炎は、膀胱の中に菌が入り、身体が菌を排除できないことが原因で起こります。原因となる菌は、大腸菌であることが多く、菌が膀胱の中で増えて炎症を起こすことで、発症します。妊娠中は抵抗力が落ちやすく、ホルモンの作用で尿道を締める筋肉が緩みやすくなっています。そのため細菌が膀胱に入り込んで膀胱炎を起こしやすくなります。また子宮によって膀胱が圧迫されることで、頻尿になりやすい傾向にあります。

症状

上記の症状に加え、高熱、背中や腰の痛み、寒気、吐き気、体のだるさなどの症状が現れたら、膀胱炎がきっかけになり腎盂腎炎や敗血症等の深刻な疾患になっている場合があります。

検査・診断

以下の検査を実施する場合もあります。

治療

膀胱炎になってしまった場合、菌を殺すために抗生剤を3~5日間程度服用します。細菌の種類によっては処方薬が効かない場合がありますが、この場合は尿培養検査や薬剤感受性検査の結果から得た情報をもとに薬の変更を行い、内服治療を続けます。1~2週間後に尿検査をもう一度受け、確認する必要があります。1回目の診察の際に尿培養で菌の検査を行っている場合は、再診のときに結果を確認できます。

ただ、内服薬での治療に効果が見られない場合には、点滴治療を行う場合があります。膀胱炎が引き起こす別の疾患が原因となっている場合には、その疾患に対応した治療を行います。

予防・診療後の注意

水分を多く摂ることだけが予防ではありません。以下の項目も意識することが必要です。

参考・引用

膀胱炎の原因・治し方……頻尿・痛み・血尿症状など [腎臓・膀胱・尿管・尿道の病気] All About

妊婦の膀胱炎? 病院に行く? 薬は? 症状は?【産婦人科医監修】|Milly ミリー (millymilly.jp)