ロゴの画像

淋菌感染症

概要

性感染症の一つで、淋菌という細菌に感染することによって起こる病気です。日本では、年間を通じて感染者が報告されているのが現状です。

原因

性行為によって感染者の粘膜との接触によって感染が広がります。性行為以外では、感染者が使用したタオルによって感染が疑われるケースもあります。また、母体が感染していると、分娩時に母子感染が起こる可能性もあります。

症状

男性・女性で症状が全く異なります。女性は、症状が軽いため、感染に気付かずに放置される事が多くなっています。感染が拡大すると、子宮内膜炎、卵管炎など骨盤内へ炎症が広がり、腹痛などの症状が出てくることもあります。不妊症の原因となることもあります。

一方で、男性では歩けなくなる程激しい痛みを伴うこともあります。主に尿道炎の症状が強く比較的早い段階で受診に至ります。

検査・診断

淋菌の検査には、子宮頸管から粘液を採取して検査する方法や尿検査で調べる方法があります。通常、症状が類似するため、淋菌とあわせてクラミジアを同時検査することが多いです。

治療

抗生剤を用いて治療します。通常内服薬ではなく、点滴や注射治療です。また、過去2ヶ月以内で性交渉をした相手も検査を受け、陽性が確認されれば治療をうける必要があります。

予防/治療後の注意

感染が完全に消失した事が確認ができるまでは、性行為を行っては行けません。また、コンドームを正しく着用することも大事です。また、感染すると薬が効かない耐性を持っている淋菌も出始めており予防が重要になってきています。

参考/引用

https://yoboukai.co.jp/std_19

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/