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HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)

ゼロマチクリニックでは、HPVワクチンの接種を行っています。

2価ワクチン/4価ワクチン 定期接種対象者は無料、自費の場合は全3回 50,000〜60,000円

9価ワクチン 28,000円/回(全3回で84,000円、学生割引あり 24,000円/回)

HPVワクチンの積極勧奨の再開へ

子宮頸がんを防ぐヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種について、これまで厚労省は積極的接種勧奨を中止していましたが、2021年10月1日、同省の専門部会で再開を認める方向で同意したとの報道がなされました。HPVワクチンは2000年に承認され、2013年4月に予防接種法にもとづいて、小学6年生から高校1年生相当の女子を対象とし、原則無料の定期接種が開始されました。しかし、定期接種開始後に慢性の痛みや運動障害といった「多様な症状」の副作用があることがマスコミによって取り上げられ、厚労省はワクチン接種の積極的勧奨を2014年6月に中止しました。「積極的勧奨の中止」は定期接種の制度を取りやめるものではなく、希望すればHPVワクチンを無料で接種することは今でもできます。しかし、積極的勧奨中止の効果は大きく、2004年以降生まれのワクチン接種率は1%程度と極端に減ってしまいました。

子宮頸がんの死亡者は増加傾向にあり、2018年時点で1万人あまりが罹患し、3,000人ほどが亡くなっています。子宮頸がんは、20代の女性のかかるがんのうち、甲状腺がんと並んで非常に多いがんですし、30代でも1位の乳がんに次いで多いがんとなっています。

3種類のHPVワクチン、2価、4価、そして9価

子宮頸がんの原因を減らす、最も有効な方法がHPVワクチンの接種です。子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が関係しています。HPVはごくありふれたウイルスで、性的接触によって感染し、性交の経験がある女性の5割から8割が感染するとされています。ちなみに男性であってもHPVに感染します。

感染者の女性の一部で、HPVの作用で細胞の一部が変化し、前がん病変からがんへと進行してゆきます。このようなことから、性交経験前が最もHPVワクチンの効果が高く、小学6年生から高校1年生までのワクチンの定期接種は公費負担(無料)となっています。

新型コロナウイルス同様、HPVにも遺伝子による型があり、がん化へのリスクが高い15の型が特定されています。そのうち、HPV16、HPV18は、子宮頸がんへと進行する確率が高く、スピードも速いと言われています。このHPV16、HPV18の2つの型の感染予防に有効なワクチンが2価ワクチンと呼ばれています。このHPV16、HPV18に加え、尖圭コンジローマ(性器やその周辺に発症する良性のいぼ)の原因となるHPV6,HPV11の感染予防効果があるワクチンが4価ワクチンです。これら2種類のワクチンが定期接種での公費負担が認められています。

しかし、最近では4価ワクチンがターゲットとする4種類の型に加え、子宮頸がんへのリスクの高いHPV31、33、45、52、58を加えた全9種類の型に対応する9価ワクチンが日本以外の国では公費負担となることで普及を拡大しています(全体の約3割)。ハイリスク型のHPV15種類のうちの7種をカバーすることで、より子宮頸がんの発症確率を減らせるからです。

日本では、2020年に9価ワクチンの製造販売が承認されました。ただし、定期接種の対象とはなって折らず、接種は自費になっています。

9価ワクチンの安全性は、4価と同様かそれ以上

気になる安全性ですが、9価ワクチンは先に安全と見なされている2価と4価のワクチンと比較して検証した結果、4価と同等かそれ以上の安全性があることが確認されています。したがって、他国と同様に、9価ワクチンの定期接種による公費負担が望まれるところです。

ゼロマチクリニック天神では、HPV9価ワクチン接種も行っています。気軽にご相談ください。

参考資料

ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省)

子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために(日本産婦人科学会)

9価ヒトパピローマウイルス( HPV )ワクチンファクトシート(国立感染症研究所)

HPVワクチン(日本産婦人科医会)

WHO estimates of Human papillomavirus immunization coverage 2010-2018(世界保健機構)