つわりとは妊娠初期に多くみられる食欲不振、吐き気、嘔吐などの異常のことをいいます。妊娠した全ての人に起こるわけではなく、全くつわりを経験しなかったという人もいます。全妊婦の50〜80％がつわりを経験すると言われており、重症化した場合は食事や水分補給ができないほどです。このような状態を妊娠悪阻と言い、悪心（胸のむかつきや吐き気）が続き嘔吐を繰り返すことにより、栄養代謝障害や脱水症状、体重減少などを引き起こします。日常生活に支障をきたし、入院が必要になるケースもあります。妊娠悪阻は全妊婦の0.5％前後におこっています。
つわりの時期や症状、程度は個人差が大きいことが特徴で、妊娠4週ごろから18週ごろまで続くケースが多く、最もつらい時期は8〜9週が多いようです。
つわりの主な症状としてあげられるものは次の通りです。
つわりの原因についてはまだはっきりとした特定はされていません。考えられている説として、
その他に精神的なことも原因と考えられますが、原因が特定されていないため、特効薬的な解決策はありません。
つわりの症状には個人差があるため予防は難しく、即効性のある治療法はありません。しかしそのつらさを少しでも和らげるための対処方法はいくつかあります。
つらいときは食事は1日3食摂らないといけないなどとこだわらず、自身が栄養不足にならない程度に少しでも口にすることが大切です。症状を緩和させる方法、サプリメントの使用は自分に合った選択肢を医師に相談しましょう。
