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性器ヘルペス

概要

性器ヘルペスは、ヘルペス感染症のひとつです。ヘルペス感染症は、単純ヘルペスウイルス(HSV-1、HSV-2)によって、性器の周りに水疱性、潰瘍性の病変ができる病気です。痛みや違和感を感じることが多いです。一度感染すると、体内にウイルスが残るため、再発することが非常に多くなっています。一方で、ウイルスに感染していても無症状でウイルスの排出のみしていることもあり、知らないうちに他人に感染させていることもあります。

原因

主に、性的接触によって感染します。ヘルペスウイルスは、性器などの皮膚や粘膜に感染しそこに留まって増えるだけではなく、神経によって体内の奥深くに侵入し潜んでいるため、再発する事が非常に多いとされています。

症状

感染してすぐに症状が出るとは限らず、性行為から4日から7日後に症状が出現します。外陰部の痒み、不快感、そして、発熱、全身倦怠感、リンパ節腫脹、強い痛みなどを伴うなど、多様な症状が起こります。また、患部の激痛により歩行や排尿が困難になることもあります。

検査・診断

初めての症状かどうか、全身症状やリンパ節の腫れなどがないかを確認します。次に、他の性感染症を除外したり、ヘルペスの検査を行ったりします。一般的には、症状がある部分から出る分泌物で検査する方法が用いられます。

治療

診断したら、なるべく早期に抗ウイルス薬の内服を開始します。この薬は、ウイルスが増え始める時に効果を発揮するので、違和感が出始めた早い段階での内服を心がけることが重要です。再発で症状が極めて軽い場合には軟膏を塗布する治療もあります。

予防/治療後の注意

まずは、ヘルペスウイルスに感染した相手との性的接触を避けることが重要です。コンドームを使用しても、病変が広範囲で皮膚同士の接触があれば感染を防ぐことは困難です。少しでも症状があれば、放置せず早めの受診を心がけましょう。