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膣トリコモナス

概要

鞭毛虫類に属するトリコモナスと呼ばれる大きさ0.1ミリくらいの原虫に感染して、膣・膀胱・外陰部を中心に炎症が起こる性感染症です。幅広い年齢層に感染が見られます。

原因

主な感染経路は性交渉です。ただし、性交渉以外にも、衣類・便器・浴槽・内診・検診台などからでも感染しうる可能性があります。そのため、性交渉の有無や年齢問わずに感染する恐れがあります。

症状

男性の場合ほぼ症状が出ませんが、尿道から膿が出たり、軽い排尿時痛の症状が出ることがあります。

女性の場合約20~50%は自覚症状がありませんが、半年以内に3分の1の確率で泡状の悪臭を放つおりものが出ることや、膣・外陰部の猛烈な痒みと発赤、刺激感が現れます。また、自覚症状がない女性は感染に気付かず、炎症が卵管の方まで拡大して、最悪な場合、流産・早産・不妊のリスクを伴います。

検査・診断

顕微鏡にて病原の原虫を観察し診断を行う。婦人科で膣から綿棒を使って粘膜を採取して検査します。

診断は、泡状の悪臭を放つ黄緑色のおりものが重要です。

治療

感染拡大を防ぐため、感染が判明した場合70から80%の確率でパートナー同士が感染しているので、共に治療をする必要です。男性はトリコモナスの検出が難しく、陰性と診断されることもあるので注意が必要です。女性は飲み薬か膣錠を挿入、男性は飲み薬での治療になります。治療期間としては、7日から10日程度になります。

経口投与で90から95%の治癒がみられます。

予防/治療後の注意

コンドームをすることで感染予防が可能です。再発を繰り返すことも少なくありません。再発の原因は、原虫が体内に残存によるものや近くの臓器からの感染、パートナーからの再感染があります。

参考

産婦人科 診療ガイドライン ―婦人科外来編2020