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9価のHPVワクチンも公費接種に!

9価のHPVワクチンも公費接種に!

2023-04-13 Uncategorized

2023年4月から、無料で受けられるHPVワクチンの定期接種に、9価ワクチンが追加されました。

2023年4月から9価ワクチンが定期接種化されました

現在、国内で使用認可されているHPVワクチンには3種類あり、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)です。うち、2価ワクチンと4価ワクチンのHPVワクチンは2023年3月時点で公費負担により無料で定期接種できます。HPVワクチンの詳細についてはこちらをご参照下さい。

9価ワクチンは、2021年2月から日本国内で販売が開始されていますが、任意接種のみ認められていました。しかし、2023年4月から9価ワクチンも公費負担により無料で定期接種が可能となりました。

2価ワクチンは、子宮頸がんの主な原因とされているHPV16型と18型に対して有効とされています。4価ワクチンは16型と18型に加え、尖圭コンジローマと呼ばれる性器周辺に発生するイボ状の腫瘍の原因となる6型と11型にも有効なワクチンです。

9価ワクチンは、4価ワクチンに加えて、がんを引き起こす可能性のある5つの遺伝子(31型、33型、45型、52型、58型)にも有効で、国内の臨床研究においては、90%の感染が予防できたと報告されています。

これにより子宮頸がんだけではなく、膣がん・外陰がん・陰茎がん・肛門がん・および喉頭がんなど、より広いがんの予防の可能性があります。

9価ワクチンは、2014年にアメリカで、現在は世界80カ国以上の国と地域で承認され高い安全性が認められています。その安全性と効果の高さからアメリカでは9歳から26歳の男女に接種が推奨されてきましたが、2018年にはさらに27歳から45歳の接種も承認されています。

HPVワクチン2回目以降の交互接種は?

日本のHPVワクチンの添付文書では2価、4価、9価のHPVワクチンいずれかを接種した後、2回目以降の追加接種は、原則として同一種類を接種することとされています。理由は、1回目と異なる種類のHPVワクチンを追加で接種した場合の安全面と有効性について十分なデータがないためです。 ただし、2023年度より医師と相談の上うえであれば途中から9価ワクチンへ変更することが可能になります。この場合においても、残りの回数分も公費により無料で接種が可能となります。また、1回目又は2回目の接種から時間が経過していたとしても接種を初回からやり直す必要はなく残りの回数を接種し完了することができます。

(ゼロマチクリニック天神では同一種のワクチンのみ3回接種しています)

HPVワクチンについてはこちらもご参照ください。

参考資料

厚生労働省ホームページ 〜9価HPVワクチン(シルガード9)について〜https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_9-valentHPVvaccine.html

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