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【HPVワクチン】男性もHPVワクチンを接種したほうがいいのはなぜ?

【HPVワクチン】男性もHPVワクチンを接種したほうがいいのはなぜ?

2023-10-26 Uncategorized

1.  HPVのワクチン接種は、感染の予防として女性だけでなく男性にもメリットがあります
2. 男性自身の健康にもつながるHPVワクチン接種
3. 男性のHPVワクチン接種
4. HPVワクチンの副反応と効果

子宮頸がんの主な要因とされるHPV(ヒトパピローマウイルス)のワクチン接種は、女性だけでなく男性にも感染予防の効果があり、また子宮頸がん以外にも男性自身の病気を予防するなど、健康におけるメリットがあります。

1.  HPVのワクチン接種は、感染の予防として女性だけでなく男性にもメリットがあります

子宮頸がんの主な要因とされるHPV(ヒトパピローマウイルス)は性的接触によって感染するウイルスであるため、性交の経験がある女性のうち50〜80%はHPVに感染していると言われています。そのため、日本では小学校6年生〜高校1年生の女性を対象とし、HPVワクチンの定期接種が行われています。しかし、女性だけでなく、男性側にもHPV感染の予防が必要となるため、現在日本では9歳以上の男性へのガーダシル(4価)の任意接種が承認されています。男女ともに感染予防が広まることで、HPVを要因とする疾患のリスクを減らすことができます。
※女性のHPVワクチン接種についてはこちらをご確認ください。

2.  男性自身の健康にもつながるHPVワクチン接種

HPVを要因とするがんには、女性にリスクがあると言われる子宮頸がんだけでなく、男性においても直腸がん、肛門がん、陰茎ガン、中咽頭がん、尖形コンジローマなどの種類があります。特に男性では、喫煙・飲酒・HPV(特にHPV16型が9割を占める)などを起因とする中咽頭がんの発症が多く見られる傾向にあり、HPV感染予防は男性自身の健康にも繋がります。

3.  男性のHPVワクチン接種

男性のHPVワクチン接種は、4価ワクチン(ガーダシル)の任意接種が承認されていますが、公費による補助がないため、全額自己負担となります。そのため、4価ワクチンの場合、3回接種で5〜6万円(医療機関によって異なる)ほど必要となり、対象年齢については、女性と同様、性交渉を行う前の段階で接種することが望ましいとされています。 ワクチンの種類の詳細についてはこちらをご確認ください。

4.  HPVワクチンの副反応と効果

女性への接種と同様、男性のHPVワクチン接種後の主な副反応として、疼痛・発赤・腫脹・腹痛・関節痛・発熱・頭痛などがあります。HPVワクチンの安全性についてはこちらで詳しく記載していますが、副反応などのデメリットとワクチン接種によって得られる利益を比べたとき、明確に利益が上回ると考えられており、HPVワクチン接種は世界的にも推奨されています。
ゼロマチクリニック天神でもHPVワクチン接種のご予約が可能です。

参照資料
厚生労働省 ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン
厚生労働省 HPVワクチンの男性への接種について
厚生労働省 予防接種法に基づく「定期接種」以外の予防接種

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