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新型コロナウイルスが2020年に入ってから猛威をふるい始め、日本でも3~5月あたりで一気に感染者数が増え「医療崩壊」という言葉がニュース等で流れるようになりました。実はこの「医療崩壊」という言葉には厳密で明確な定義が決まっているわけではありません。一般には、医療崩壊の定義としてよく使われる言葉として「医療への需要が、供給を上回ること」「本来あるべき医療を提供できない状態」等があります。
2021年1月現在、東京や大阪、愛知、福岡など11都府県に新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出され、医療崩壊の懸念の声が再びあがっています。
医療崩壊が起こる要因は、ベッドや医師といった物的・人的資源を含めた医療の供給量が足りなくなることです。
緊急事態宣言が出され、非常に逼迫した印象ではありますがアメリカやフランスと比べると、集中治療室で治療を受ける患者における新型コロナ患者の割合は日本はかなり低いです。病床数の不足もよく取り上げられますが、決して人口あたりの病床者数が他の世界各国と比べて低いわけではありません。それでも日本で医療崩壊が懸念されるのは、発熱患者の受け入れ拒否を始めとした「受診者の制限」が強すぎることがあげられます。新型コロナを受け入れない病院の病床は余りがちなので、全体の病床数が少ないわけではなくとも「新型コロナウイルス感染者を受け入れる病床数」は少ないのです。
確かに、病院やクリニックに発熱患者等の新型コロナの可能性がある患者を受け入れることでクラスターが発生してしまっては、その医療機関にとっては大きな損害になってしまうかもしれません。しかし、病床ある病院で受け入れ拒否を強化してしまうと、その病床で治療を受けれるはずの患者が治療を受けれないことで、間接的に医療崩壊に向けての一助になってしまうのです。政府からの補助等により、医療崩壊が起こらないような施策・仕組みを、より整えていく必要があると考えられます。
こうした医療崩壊が懸念される中、小規模な受診機関であるクリニックに求められることは、ソーシャルディスタンスやコンタクトレスを中心とした基本的な新型コロナ対策を徹底して、医療従事者も受診者も安心して診療・受診できる環境を整えることです。
ゼロマチクリニック天神では、一貫した受診者ファーストの理念のもと、新型コロナ渦でも安心して来院できる仕組みを初めとし、土日診療や夜20:00までの診療時間、診察後すぐ薬局に行けるなど、 数多くの工夫を施しております。