1. 子宮頸がんは予防できる?
2. 予防のためにできること
3. 子宮頸がんの早期発見のために
近年、日本における子宮頸がん患者は若年層で増加し、30歳~50歳代で高い罹患率となっています。そのうち40~50歳代では死亡率が増加傾向であり、子宮頸がん罹患率、死亡率は先進国の中でも高くなっています。子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスに感染してしまうことで発症します。子宮頸がんの95%以上の人はHPV感染が原因です。ただし、子宮頸がんは予防法がある病気です。
子宮頸がんを予防する方法、それはHPVワクチン接種と子宮頸がん検診です。
HPVワクチンは、現在、日本において3種類(2価、4価、9価)あり、予防可能な範囲は異なります。 2007年頃から西ヨーロッパ、オーストラリアなどで導入されたHPVワクチンは、現在では120か国以上において国策として取り組まれ、その感染予防効果が認められています。国立がん研究センターにおいてもHPVワクチンが子宮頸がんのリスク低下に最も科学的根拠があることを示し、国策としてHPVワクチンの定期接種を実施しています。
HPVは非常に感染しやすく、性交経験がある人の多くは、生涯に一度は感染すると言われています。そのうちの一部は何度も感染を繰り返します。大半のHPVは1~2年以内に自然に消滅しますが、持続してしまうと子宮頸がんの原因になってしまうケースがあります。子宮頸がんの早期発見には、定期的ながん検診が必要です。無症状の場合でも定期的に検査を受けることで、早期回復や死亡リスクを格段に減らすことができます。 対象年齢の場合には、公費負担により検診を受けることもできます。無料対象でない場合にも、自己負担で受診可能です。
ゼロマチクリニック天神でも子宮頸がん検診を実施しています。ご予約はWEBのみとなります。
参照資料
国立がん研究センター「子宮頸がんとその他のヒトパピローマウイルス (HPV)関連がんの予防ファクトシート 2023公開」