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HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は本当に安全なの?

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は本当に安全なの?

2023-04-06 Uncategorized

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)に限らず、ワクチンを接種することが安全かどうかを巡って疑問が生まれることがあります。HPVワクチンの場合は、2013年4月の定期接種開始後、副作用として持続的に疼痛が起こるといった疑いのある例が、マスコミを通じて報道されました。

政府のワクチン分科会で検討の結果、そうした症状とHPVワクチンの因果関係が否定できないことから、HPVワクチンの積極的勧奨を2013年6月より一時差し控えるという措置が講じられました。その後、懸念事項であった安全性が確認されたため、2022年4月よりHPVワクチンの定期接種の積極的勧奨が再開されています。

HPVワクチンの安全性は確認されている

ワクチンが安全かどうかについて、科学的に検討することは極めて重要です。HPVワクチンの安全性を示す研究の例は、諸外国、日本を含め以下のようなものがあります。

これらの研究に加え、ワクチン接種者の数は世界中では膨大なものになっているにもかかわらず、安全上の懸念を示す兆候が見られていないことも安全性を示すものとして見逃せません。

こうしたことから、ワクチン接種の接種をむやみに恐れる必要はない、ということが言えます。

ワクチン接種の病変リスクより、がんによる死亡を防ぐ可能性は遙かに高い

むろんHPVワクチンの接種によって何らかの重篤な症状を来す可能性はまれとは言え、ゼロというわけではありません。大事なことは、HPVワクチンは、ワクチンの接種によって健康が損なわれる可能性よりも、子宮頸がんよって命が救われる可能性が遙かに高いことです。ワクチン接種によって子宮頸がんの発生率を劇的に減少させること、すなわちHPVワクチンの有効性も確認されていることから、子宮頸がん撲滅のために、HPVワクチン定期接種は強く推奨されているのです。

HPVワクチンについてはこちらもご覧ください。

参考資料

第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料5-2

第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料1-2

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