診察が終わったら、一般的には待合室に戻って、受付から呼び出されるまで待たされます。そして、受付で診療明細と薬の処方箋を受け取ってお金を払います。でも、そもそも明細を紙で受け取り、用意してきた現金しか受付てないところで財布から現金を取り出し、受付から「お大事に」と言われてクリニックを出ることに何か違和感がありませんか?
多くのクリニックはもう何十年ものあいだ、同じ方法の繰り返しです。例えばコロナの影響によって飲食店では、キャッシュレス決済が短期間のうちにずいぶん広まったようですが、多くのクリニックではまだキャッシュレス決済に対応していません。
「診察が終ったらすぐに薬局に行けるクリニック」はさらにその先を行っています。会計する場所がそもそもないのです。つまり、現金の受渡、受け取りを行う場所がない、ということなのです。
そのクリニックは、会計はクリニックを出てから行います。むろんキャッシュレスですし、診療明細も見ることができます。何にいくらかかったのかが知らされ、その内容に納得が行けばスマホをクリックして支払いをする手続きとなります。
これらのシステムは、福岡に住んでいる人ならDiDiのタクシーを利用した経験を思い出していただければいいと思います。
キャッシュレスであること以上に、会計の待ち時間がないことのほうが受診者にとって快適でしょう。
もう一つ、新型コロナの影響下では、クリニックで現金の授受がないことで、クリニックのスタッフとの接触回数が減ることも見逃せません。
会計がクリニックの外でできるのは、スマートフォンに会計データが即時に送付され、決済システムと連動しているからです。
薬局の処方データが受診者より先に送られていれば、受診者の到着を待たずに調剤の準備を始めることができます。これにより、薬局での待ち時間を短縮することが可能になるはずです。このように、医薬連携による利便性の向上をはかるカギは、リアルタイムのデータ共有にあります。もちろん、こうしたデータの共有には、すべて受診者の同意が必要です。近い将来そうなるといいですね。
ゼロマチクリニック天神では、一貫した受診者ファーストの理念のもと、新型コロナ渦でも安心して来院できる仕組みを初めとし、土日診療や夜20:00までの診療時間、診察後すぐ薬局に行けるなど、 数多くの工夫を施しております。