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HPV(ヒトパピローマウイルス)ってどんなウイルス?子宮頸がんとの関係は?

HPV(ヒトパピローマウイルス)ってどんなウイルス?子宮頸がんとの関係は?

2023-04-07 Uncategorized

ヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが、子宮頸がんの主な原因です。

ヒトパピローマウイルス(HPV)とは

HPVは、性行為(性器接触)によって感染するウイルスの一種であり、主に子宮頸がんの原因となるウイルスとして知られています。わが国では近年特に若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。 HPVはとても身近なウイルスで、WHOの報告によると、成人女性のうち最大80%が生涯にわたって少なくとも1回は感染するとされています。

HPVには数多くの種類の型があり、がん化との関係性から、がんの発生リスクが高いとされている「高リスク型」と、がんの発生リスクが低く一般的に良性とされている「低リスク型」に分類されます。「高リスク型」のHPVは、子宮頸部がん、陰茎がん、肛門がん、喉頭がんなどの癌を引き起こす可能性があります。一方、「低リスク型」のHPVは、尖圭コンジローマと呼ばれる、性器や皮膚にいくつかのイボを引き起こすことがあります。

HPVは、子宮頸部、肛門、陰茎、膣、外陰部などの粘膜に感染し、子宮頸がんをはじめとする様々な病気の発生に関わっていますが、ほとんどが一過性の感染であり、自身の免疫力により自然に治癒します。ただし、自然治癒されずに感染が持続する場合にはがんの発生リスクが高まります。

HPVは女性だけではなく、男性であっても中咽頭がんや肛門がん・膣がん・外陰がん・陰茎がんなどを発症する可能性があります。特に男性では、喫煙・飲酒、HPV(特にHPV16型が9割を占める)などを起因とする中咽頭がんの発症が多く見られる傾向があり、発症全体の半数以上はHPV感染によるものです。

HPV感染を予防するには

HPV感染を予防するためには、性行為の経験がない時期にワクチンを接種することが有効な方法とされており、小学6年生から高校1年生の女子を対象に定期接種が設けられています。

ゼロマチクリニック天神にてHPVワクチンの接種を実施しております。こちらをご参照下さい。

また、定期的な子宮頸がん検診を受けることで、がんの早期発見と治療が可能となります。 子宮頸がんに関してはこちらもご参照下さい。

参考資料

厚生労働省ホームページ 〜ヒトパピローマウイルス感染症 子宮頸がんとHPVワクチン〜https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html

厚生労働省ホームページ 〜HPVワクチンに関するQ&A〜https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_qa.html

WHOホームページ 〜子宮頸癌〜
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/cervical-cancer

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