福岡市では、10月と2月に55歳以上の福岡市に住民票をお持ちの方を対象に公費による前立腺がん検診を実施しています。 この検診は、早期発見・早期治療を目的とした重要な検診の一つです。
前立腺がんとは?
前立腺がんは、男性特有の生殖器官である前立腺の細胞が異常に増殖することで発生する悪性腫瘍です。前立腺は膀胱の下、尿道を取り囲むように位置する栗の実ほどの大きさの臓器で、主な役割は以下のものがあります。
精液の一部を生成する
PSA(前立腺特異抗原)というタンパク質を分泌する
前立腺がんの特徴
発生メカニズム
前立腺の細胞が正常な増殖機能を失い、異常な細胞が修正されずに増殖することで発生します。
進行と転移
多くの場合、比較的ゆっくりと進行します、進行すると周囲の組織(精のう、膀胱、直腸など)に浸潤することがあります。 転移しやすい部位はリンパ節と骨です。
症状
早期では多くの場合、自覚症状がありませんが進行すると以下のような症状が現れることがあります。
排尿困難
頻尿
血尿
排尿時の痛み
尿閉
骨転移による腰痛
前立腺がんの検査と診断
前立腺がんの診断には、PSA検査が重要な役割を果たします。PSAは血液検査で測定でき、前立腺がんのスクリーニングに用いられ、この検査により、前立腺癌の早期発見・早期治療の可能性が高まります。 PSAの基準値は一般的には4.0ng/mL以下とされますが、年齢とともに上昇することを考慮して、50~64歳で3.0ng/mL以下、65~69歳で3.5ng/mL以下、70歳以上で4.0ng/mL以下が推奨されており、基準値を超えた場合は専門医の受診が推奨されます。
※PSA検査は前立腺がんの可能性を示唆する重要な指標ですが、確定診断ではありません。基準値以上の場合は、さらなる精密検査が必要となります。
福岡市では前立腺がん検診の費用が一部助成されます
検診の概要
対象者
・55歳以上の福岡市に住民票をお持ちの男性
料金
・55歳〜69歳:1,000円
・満70歳以上 :無料
実施時期
・10月と2月のみ
受診間隔
・1年度に1回
検査内容
・PSA血液検査
実施場所
・実施医療機関
詳しい内容につきましては福岡市健診ガイドまたは福岡市医師会ホームページを検索・ご参照ください。
福岡市の公費前立腺がん検診は、55歳以上の男性市民の健康維持に重要な役割を果たしています。対象となる方は、ぜひこの機会を活用して定期的に検診を受けることをお勧めします。早期発見・早期治療が、健康寿命の延伸につながります。