AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査をご存知ですか? AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査は、女性の卵巣予備能を評価するための検査です。AMH検査は医療機関にて血液検査によって測定します。
1. AMH検査を受けることを推奨される年齢とは?
2. どのような場合に検査が推奨される
3. 若い年齢でもAMH検査は有用です
4. 福岡市では対象の方のAMHの検査費用が一部助成されます
1. AMH検査を受けることを推奨される年齢とは?
20代後半から30代初めにかけて調べることが一般的です。しかし、個々の状況により適切なタイミングは異なるため、医師と相談することをお勧めします。
2. どのような場合に検査が推奨される?
- 不妊治療を考えている
- 不妊治療を始める前に、卵巣の状態を把握するためにAMH検査を受けることが推奨されます。
- 30歳以上
- 30歳を超えると卵巣予備能が低下している可能性があるため、AMH検査を受けることで今後の妊娠計画を立てる際の参考にすることができます。
- 不規則な生理周期
- 不規則な生理周期がある場合、卵巣機能に問題がある可能性があるため、AMH検査が役立ちます。
- 早発閉経の家族歴
- 血縁に早発閉経の方がいらっしゃる場合、早めにAMH検査を受けることを検討することが勧められます。
3. 若い年齢でもAMH検査は有用です
AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査は、10代や20代でも特定の状況において有用です。一般的に若い年齢でAMH検査を受ける理由は
- 早発卵巣不全(POI)の疑い
- 若い女性で月経不順や無月経が続く場合、早発卵巣不全の可能性があります。AMH検査は卵巣予備能を評価し、このような疾患を早期に発見するのに役立ちます。
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断
- AMHレベルが高い場合、PCOSを示唆していることがあります。PCOSの診断や管理においてAMH検査は有用です。
- がん治療の影響評価
- 若い年齢でがん治療を受ける場合、治療が卵巣機能に及ぼす影響を評価するためにAMH検査が用いられます。
- 卵巣機能保存のための評価
- 卵子凍結などの生殖補助技術を考えている若い女性にとって、AMH検査は卵巣の健康状態を知るために役立ちます。
特定の医療的状況やリスクがある場合には、10代や20代であってもAMH検査を受けることは有意義です。どの年齢で検査を受けるべきかについては、医師と相談し、個々の健康状態や将来の計画に基づいて決定することが重要です。
4. 福岡市では対象の方のAMHの検査費用が一部助成されます
福岡市では本年度に30歳を迎えるすべての女性が、AMH検査費用を一部助成で受けることができるプレコンセプションケア推進事業を実施しています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください 福岡市民の方】2024年度に30歳を迎える方は、AMH検査を500円で受けられます(7月1日〜)。