GYNECOLOGY · Bacterial Vaginosis

細菌性腟症

腟内の常在菌のバランスが崩れ、様々な菌が異常に増殖している状態です。「性病」ではありませんが、妊娠中は流産・早産や新生児感染症の原因となりうるため注意が必要です。

AT A GLANCE

要点

  • 症状

    灰色・魚臭のおりもの (半数は無症状)

  • リスク要因

    免疫力低下・複数パートナー・IUD

  • 治療

    腟内洗浄+腟錠 or 内服 (3〜7 日)

  • 妊娠中の注意

    流産・早産のリスク

SECTION 01

原因

腟内の常在菌 (乳酸菌) の量や活性が低下し、自浄作用が下がることで、大腸菌・ブドウ球菌・連鎖球菌などが異常に増殖して起こります。

リスク要因

  • 体調不良・過労・ストレス等による体力・免疫力の低下
  • 性交渉のパートナーが複数いる、新しく変わる、不特定多数
  • IUD (子宮内避妊器具) の高頻度使用

SECTION 02

症状

灰色でさらさらしたおりもの、または魚のような異臭のあるおりものが分泌されます。約半数は無症状で、自覚症状は軽いことが多い傾向にあります。まれに外陰・腟のかゆみや発赤を伴うこともあります。

SECTION 03

検査・診断

WHO の細菌性腟症の診断基準 (4 項目のうち 3 つ以上) を用いて診断します。

  • 腟分泌物の性状が薄く、均一である
  • 10% KOH を 1 滴加えたときに魚臭 (アミン臭) がある
  • 腟分泌物の pH が 4.5 以上
  • 生食標本で「clue cells (クルーセル)」を認める

SECTION 04

治療

局所療法

  • 初期は滅菌蒸留水または生理食塩水で腟内を洗浄
  • 薬剤により約 3〜6 日間投薬

内服療法

  • 薬剤により約 7 日間服用
  • 投薬・服用後に再度検査を行うこともあり

SECTION 05

予防

  • 不特定多数との性交渉を控える

    リスクを下げる

  • 過度な腟洗浄は避ける

    常在菌まで洗い流すと逆効果

  • IUD の取扱注意

    高頻度使用で発症リスクが上昇

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