GYNECOLOGY · Syphilis

梅毒

梅毒トレポネーマという細菌による性感染症です。感染から数週間の潜伏期間の後、全身へ症状が現れます。早期に治療を始めれば治癒可能ですが、放置すると神経障害や髄膜炎など重篤な状態になることがあります。2010 年以降増加傾向です。

AT A GLANCE

要点

  • 3 段階の経過

    1 期 → 2 期 → 後期

  • 早期治療で治癒可

    早期の受診が重要

  • 治療

    抗菌薬の内服または筋肉注射

  • 先天梅毒

    妊婦感染で胎児にも影響

SECTION 01

原因

梅毒に感染している人との性交渉により、粘膜・皮膚同士の直接接触で感染します。細菌はわずか数時間でリンパ節に達し、血流によって全身に広がります。無症状の時期でも人に感染するリスクは高いため注意が必要です。母体が感染していると、胎盤経由で胎児に感染する「先天梅毒」の原因になり、早産・死産・奇形のリスクが高まります。

SECTION 02

症状(3 段階)

  • 1 期(感染から約 3 週間)

    性器・肛門・口周辺の皮膚のただれ・できもの、鼠径リンパ節の腫れ

  • 2 期(1〜3 か月)

    掌・足裏・全身に痛くも痒くもない赤い発疹。数週間で自然消失するが原因菌は体内に残存

  • 後期(数年〜数十年)

    全身にゴム腫。放置で神経障害・髄膜炎など重篤な状態に

SECTION 03

検査・診断

血液検査で診断します。梅毒が疑われる場合、陰性でも感染後 4 週間して再検査を行います。診断確定には病変部からの菌体の確認が必要です。地域によっては保健所で無料・匿名で検査を受けられます。

SECTION 04

治療

抗菌薬の内服が一般的です。近年、筋肉注射による治療薬が承認されており、当院でも注射治療が可能です。

感染者には一定期間抗体がありますが、再感染の予防にはなりません。治療後もコンドーム着用を継続してください。

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