GYNECOLOGY · Ovarian Cyst

卵巣嚢腫

卵巣に生じる良性腫瘍で、「卵巣嚢胞」と呼ばれることもあります。卵巣腫瘍の 80〜90% を占め、液状の内容物が入った袋状の腫瘍です。

AT A GLANCE

要点

  • 特徴

    多くは無症状

  • 急変

    茎捻転で強い腹痛(救急)

  • 検査

    内診・超音波・MRI/CT

  • 治療

    経過観察 or 手術療法

SECTION 01

主な 4 タイプ

  • 皮様嚢腫

    内容物は皮膚・毛髪・歯。20〜30 代に多く再発率が高い (卵巣腫瘍全体の 15〜25%)

  • 内膜症性嚢胞 (チョコレート嚢胞)

    子宮内膜症由来。激しい月経痛を伴い、がん化の可能性

  • 漿液性嚢胞

    水様の黄色い液体。20〜30 代女性に多い (15〜25%)

  • 粘液性嚢胞

    ゼラチン状の粘液。閉経後に多く、30cm を超えることも

SECTION 02

症状

一般的に無症状のことが多いです。ただし、大きく成長すると腹部圧迫感・下腹部の張り・腰痛・頻尿・便秘などが起こります。卵巣がねじれる「卵巣嚢腫茎捻転」では強い腹痛を伴い、救急対応が必要になることもあります。

SECTION 03

検査・診断

  • 内診

    卵巣の大きさ・形・癒着を確認

  • 超音波検査 (経腟/経腹)

    嚢腫の大きさと状態を評価

  • MRI・CT

    内部構造を詳しく評価・良悪性の予測

  • 腫瘍マーカー

    血液検査で良悪性の予測

SECTION 04

治療

良性で症状がなければ、定期検診で経過観察を行います。治療が必要な場合は手術療法が中心です。チョコレート嚢胞は薬物療法や手術療法を積極的に検討し、茎捻転リスクや成長ペースが速い場合には手術を検討します。

チョコレート嚢胞の術後・無治療の場合、約 30% で再発するとされます。再発予防にはピル服用が有効です。予防と早期発見のため、定期的な超音波検査をおすすめします。

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