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子宮頸がん検診って20代に受けた方がいいの?

子宮頸がん検診って20代に受けた方がいいの?

2023-12-07 Uncategorized

「子宮頸がんはもっと高い年齢層で発症するんじゃない?」「結婚する前の20代からほんとに検診が必要なの?」って思っている方もいるかもしれませんが、若い方こそ早期発見が大切です。将来の妊娠や出産へ影響を及ぼさないためにも、若い年代の子宮頸がん検診が推奨されています。

1. 子宮頸がんは20代から増え始める傾向にあります
2. 「 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)」と「子宮頸がん検診」
3. 子宮頸がん検診は20代から受けることをおすすめします

1. 子宮頸がんは20代から増え始める傾向にあります

多くの先進国では、検診の普及により子宮頸がんで亡くなる人の数が減少傾向にあるのに対し、日本では子宮頸がんに罹患する人も、亡くなる人も増加傾向にあり、毎年約1万人の女性が罹患し、約2800人の女性が亡くなっています。子宮頸がんの年齢別罹患率では、1985年には70〜80代の罹患率がピークだったのに対し、2015年は40〜50代がピークとなり、若い世代で罹患数が増加しています。現在では、子宮頸がんの発症が20代女性から増え始める傾向にあり、30代までに子宮頸がんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。

2. 「子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)」と「子宮頸がん検診」

子宮頸がんとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に長期にわたり感染することでがんになると考えられています。ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性行為(性器接触)によって感染するウイルスの一種であり、主に子宮頸がんの原因とされていますが、男性であっても中咽頭がんや肛門がん・陰茎がんなどを発症する可能性のあるウイルスとして知られています。しかし、子宮頸がんはワクチン接種による感染予防や子宮頸がん検診によって早期発見・早期治療の可能性が高まります。

・HPVワクチンの「定期接種」(公費負担)について

「子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)」を接種することにより、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染予防につながるとされ、現在は定期接種の対象となっており、小学校6年生〜高校1年生の女性は「子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)」を公費(無料)で接種することができます。

・HPVワクチンの「キャッチアップ接種」(公費負担)について

<2025年3月末迄:この期間までに決められた接種回数の接種が必要です>
HPVワクチンは積極的なワクチン接種の勧奨を差し控えられていた時期があり、接種する機会を逃した世代を対象に「キャッチアップ接種」という制度がとられています。キャッチアップ接種の対象は、1997年度(1997年4月2日)生まれ〜2006年度(2007年4月1日)生まれの女性で、接種可能な期間は2025年3月末までとなっています。

・子宮頸がん検診について

「子宮頸がん検診」は、定期的に受けることで、がんを発症した場合でも早期発見・早期治療につながります。子宮頸がん検診は、厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」により定められ、各市町村によるがん検診が推進されています。検診の対象は20歳以上の方で、2年に1回の検診が推進されており、お住まいの自治体より無料クーポンが届いたり、一部公費負担の場合であれば自己負担500円〜1500円程度で受診が可能です。詳しくはこちらをご覧ください。

3. 子宮頸がん検診は20代から受けることをおすすめします

子宮頸がんは若い人がかかる病気に変化し、30代で子宮頸がんを発症する人も増えています。若い人が子宮頸がんになると、治療が必要になることで妊娠に影響を及ぼすことがあります。そうならないためにも、子宮頸がんのワクチンを定期接種の対象である小学校6年〜高校1年生に接種し、20代から子宮頸がん検診で早期発見早期治療を心がけることが大事です。

ゼロマチクリニック天神では子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)接種を行なっています。費用や接種対象者の確認につきましてはこちらをご参照ください。 接種希望の方はWEBよりご予約をお願いします。

参考資料
厚生労働省「HPVワクチンについて知ってください」詳細版
公益法人日本産婦人科科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」
厚生労働省ホームページ 〜ワクチンの接種を逃した方へキャッチアップ接種のご案内~

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