概要
子宮頸がんの予防のための検査です。20歳以上の女性に対して2年に1回の検診が推奨されています。
子宮の入り口付近の頸部を専用のブラシで擦って細胞を集め、顕微鏡で異常な細胞がいないかを見つける検査を行います。結果が出るまで1週間弱かかります。
なお、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)を接種した方も子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。血液の混入による正確な診断ができなくなるのを防ぐために、月経中は避けて検査を受ける必要があります。
子宮頸がん検診の際、併せて超音波検査も受けることで、婦人科腫瘍(子宮体がんや卵巣がんなど)や婦人科疾患(カンジタ腟炎など)が偶然見つかることもあります。
注意点
- 当院で実施可能なのは子宮頸がん検診(とHPV検査)です。
- 子宮頸がん検診で陽性の方が行う精密検査(コルポスコピー)は実施していないため、紹介状を発行しております。
費用
- 福岡県内にお住まいの20歳になる方(2024年4月1日に20歳ちょうどの方)
- 福岡市民の方は、1,200円(税込)
- ただし、前年度も同じ福岡市の助成で受けている場合はこの制度は利用できません。2年に1回利用できる制度です。
- 福岡市外にお住まいの方は、5,500円(税込)
検査対象
20歳以上の女性
検診期間
2年に1回の定期健診(低用量ピルを内服中の方は、1年に1回の検査をおすすめします)
検査・診断の流れ
- 問診:ワクチン接種の有無などを伺います。
- 腟鏡診:子宮頸部の観察を行います。
- 細胞診:子宮頸部から専用のブラシを用いて細胞を採取し、異常な細胞が出現していないか顕微鏡で調べます。採取にかかる時間は通常1分以内です。少量の出血を伴う場合もありますが、数日以内に自然に止まります。
細胞診で異常を認める場合、以下の精密検査を受診する必要があります。
- HPV検査:子宮頸部から細胞を採取し、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しているかどうかを調べる検査です。子宮頸がん検診の細胞診の結果によって、コルポスコープ下の組織診が必要かどうかを判断するために実施します。
- コルポスコピー:コルポスコープ(腟拡大鏡)を使って、子宮頸部を詳しく見ます。異常な部位が見つかれば、組織を一部採取し悪性かどうかを調べます。